2011/07/08 アスキラ聖夜7-1 と 擦過傷6-2

アスキラ「聖夜」7-1 を以下に格納。
クリックしてみてね。
(この話の6までは、seed/destiny → destiny-main → 「聖夜 ~サンタさんにおねがい~」にup済みです。えー・・クリスマスの話です;;)

スザルル「擦過傷」6-2をoutlineに投下。


はうっ。
肩が痛すぎる・・・><
机が合わないのかなぁ。。




>>聖夜7-1

真っ赤なサンタクロースの衣装を身につけて。
キラは、明かりが消えた真っ暗な部屋へと、窓から忍び込んでいた。
勿論、これは、泥棒さんの真似ではない。
本当は、物語でよく読むサンタクロースのように、屋根の煙突から入りたかっのだが、残念な事に、ここの施設には、煙突はなかったのだ。
それでも、やっぱり、サンタクロースの基本は、すやすやと眠る子供たちの枕もとの靴下にプレゼントを誰にも気付かれずに、そっと、入れておくことだろう。
それならば、ということで、せめて雰囲気だけでも味わおうと窓からこっそりと忍び込むという方法をキラは、取ったのだ。
しかし。

「MERRY CHRISTMAS!」

キラがこっそりと入り込んだ・・と思った瞬間、部屋の明かりがパッ、と点いた。
どこからともなく、パンパン・・っ! と華やかなクラッカーの鳴る音もしてくる。
驚きに、アメジストの丸い瞳を更に大きく丸くすれば。



「HAPPY CHRISTMAS!」


ラクスが。
カガリが。

楽しそうに、子供たちと戯れていた。
くすくす笑いながら、キラへと花吹雪を向けてくる。

「うっわ。ズルいっ」

思わず小声で呟いた言葉は本気じゃない。
ラクスやカガリの女の子のサンタ衣装が可愛らしく似合っているのが羨ましかったわけでもない。
ただ、子どもたちの笑顔が眩しかったので言ってみたかったのだ。
そんな子どもたちの笑みを二人が先に見ていた事には、嫉妬したのかも知れないけれど。
その証拠に、キラも満面の笑みを浮かべて、その輪へと入って行く。

「みんな、サンタのお兄ちゃんも来てくれたよ~」

カガリがはしゃいだ声で、子どもたちへと声を掛ける。
カガリも楽しくてたまらないのだ。
何しろ、これはサンタさん公認のお手伝いなのだから。
キラも、わくわくがとまらない。
あれだけ自分が憧れていた存在へとお手伝いとは言え、近づけたのだから。
自分が子どもたちへと夢を配ることが出来るなんて、小さい頃は夢にも思わなかった。
それもこれも、全てはサンタさんと友達であるというアスランのおかげなのだ。

「はい。これは、サンタさんからのプレゼントだよ!」

事前にそのアスランより渡されていたプレゼントの袋を子どもたちの目の前で大きく掲げ持つ。
もちろん、このプレゼントの中身を寄付したのはプラントとオーブ政府であることは、キラも知っている。
アスランが渡してくれる時にそう言ったからだ。
プラントは、昔からそうして、サンタと持ちつ持たれつの関係であるとも言っていた。
いや、プラントだけではなく、この銀河の領域に国家を持つ、あらゆるナチュラルもコーディネイターも。
サンタは未来を担う子供たちに夢を与え、政府はその子供たちに夢を与えてくれるサンタを支援している。
子供たちは、いずれ、そうして支えあう国家の基盤となってくれるだろう。
全ての流れは、一つに繋がっているのだと言っていた。
だからこそ、平和の願いは、いつか叶うだろうとも。

「アスランって、やっぱりすごいよね」

子供たちの歓声を聞きつつ、こっそりとラクスに耳打ちする。
ラクスは、元婚約者を褒められ、こそばゆいのか、何とも複雑な顔をしてくる。
だから、咄嗟に言葉が出なかったのか、

「キラもすごいですわ」
「もちろん、ラクスもカガリもね」

賞賛がキラへと向けられ、キラも同じように返した。
すると、ふふ、と今度こそ、ラクスが可笑しそうに笑った。
二人して、コツンと額と額を合わせ、滅多にない秘密のように笑い合う。
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by ak_yuma | 2011-07-08 21:26 | SSあり

アスキラ・総一・スザルル LOVE


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