2012/02/04 反逆・暁の見えるところ17-2

むーん。
ちょっと、書くのに没頭してしまった・・・。

まだちょっと浮上できない・・・。




>>反逆・暁の見えるところ17-2

確か、ルルーシュは、神楽耶と面識があった筈。
幼い頃とは言え、ルルーシュの面立ちは忘れにくい美貌だ。
いくら女装をすると言っても、分かる人には分かるだろう。
ことに神楽耶は、勘の鋭い巫女だ。
巫女だからこそ感が鋭いとも、また感が鋭いからこそ巫女とも言える。
神の声に耳を澄ます為に、平常心と、観察眼を身につけさせられている。

(大丈夫、なのかな?)

今更ながら、そんなことが気になってくる。
そして、一つ気になりだすと、特に、無理してルルーシュたちと里がえりする必要はないように思えてしまう。
自分でも、悪あがきだとは分かっている。
-------それに。
意味はなくても、ユーフェミアやルルーシュが来たがったのは。

(たぶん、自分の為)

スザクが、実家に帰りやすいように。
帰る理由を見つける為に。
帰りたくても、帰れない。帰る場所のないルルーシュやナナリーたちのそれとない気づかい。
甘えるな、とも言いたいのだろう。
ちゃんと会って、話をつけられるのだから。そうしろ、と。
スザクの心の奥には、泣いている小さな子供がいる。
そんな心の奥底で、蟠っているスザクの背を押してくれたのだ。
その小さな自分と向き合え、と。
向き合い、乗り越えろ、と。

「皇女殿下たちが。-----------ユフィたちが、うちに、来たいんだって」

-----『うち』という言葉が、すんなり出た。
紛れもなく、ここは、自分の家だ。
例え、何があっても。
帰りたくないと思う理由があっても。
消し去りたい己がいたとしても。
ここが--------枢木の家が、間違いようもなく自分の原点だ。

「-------あら。そうなのですか」

急に口調の変わったスザクに、驚いたように神楽耶は目を見張ったものの、すぐに、ふんわりと笑ってくれた。
それまでの、白々しいほどまでの笑みではなく。
ほんとうに優しく、目を細め、笑った。

「お食事の用意とかしますか?」
「ああ、うん。-----そんな豪華なものじゃなくていいから」
「そうは参りませんでしょう?」
「ううん。普通の和食とか。普段、食べているものがいいかな」

あの二人の性格からして、豪勢にすれば、いいというものじゃないだろう。
素直に好意は受け取っても、大喜びはするまい。
それに・・・。

「そうだな・・・煮物とか」

ルルーシュの昔の様を思い返して、そう付け加えてみる。
最初は、その粗食に悪態をついたりもしたが、よく食べていたから、結構、好きだったのかも知れない。
煮物とか漬物とか。
少なくとも、日本食に興味は持っていた。

「・・・なに?」

遠くを見つめるように、思い出していると、くすり、と神楽耶が忍び笑う気配がする。
思わず笑みが毀れたという気配だったから、スザクは目をぱちくりしつつも、素直にそう問い返す。

「いえ。そういう方たちですのね。------スザク兄さまと、今、いる方は」
[PR]
by ak_yuma | 2012-02-04 23:39 | SSあり

アスキラ・総一・スザルル LOVE


by ak_yuma
プロフィールを見る
画像一覧