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2012/04/07 双愛おまけ40(運命アスキラ)

2012/04/07 双愛おまけ40(運命アスキラ)_c0025033_21161462.jpg 以下、久々に、双愛投下しました☆



>>双愛おまけ40(運命アスキラ)

もともと、アスランには何故か厳しいのだ。
隙があらば、捨てようとさえする。
本当に、こんなので恋人同士なのかな、と疑問になることも多い。
たまに、お嫁の貰い手がいたうちに、押しつけておいた方が良かったかな、と思い返したりもするのだ。
キラだって、カガリには幸せになって欲しいのだ。
いくら男勝りとは言え、カガリだって女の子なのだ。
『花嫁』というジャンルに憧れないわけはない。

(・・・でも、あんなお兄さんは、イヤだよね・・・)

まぁ、そもそもそれなら、掻っ攫うように花嫁強奪をする必要もなかったかも知れないけれど。
それに、あれは我ながら、格好良かったよね、と思ったりもする。

「・・・なに、にやにやしてますの? キラ?」
「あ・・いや・・・」

ちょっとばかし過去へと思いを馳せ-----現実逃避していると、やけに優しい声のラクスの声が掛かる。
この場をどう切り抜けるか。
今は、それが難問だ。
アスランを兄と呼んでからかって遊ぶか、それとも・・・本気で逃走するか。


「ハロハロ! Excuse me!Do understand?」
「これ! ミーアの!」


天の助けか、なんらかの啓示か、真っ赤な赤いハロが転がって来た。
アスランの驚愕ぶりから、アスランが【作っていない】ハロだと知れる。-------もちろん、その意味も。
ちろりと、ラクスの方を見やれば・・・ゆったりと微笑んでいる。
こういう時、キラはラクスに神秘を感じる。
なんだか現実から、とっても遠い存在のように感じてしまうのだ。
これが、常に人を率いる者のゆとりなのだろうか。
それとも、『彼女』だからだろうか。
妖精のように、皆の憧れであるように。
宿命づけられた彼女の魅力だからこそ。
容姿も声も、仕草も、その貴き精神も。
全てが天から与えられたものではないだろう。
類まれな努力があったからこそ、備わったものも多いだろう。
それでも-----『そう』であろうとしたからこそ。
彼女は、『今』、ここに、微笑んでいられる。
そのことに誇りを持ちさえすれ、羨ましいとは思えない。
キラだったら、途中で、投げ出したくなったかも知れない。
by ak_yuma | 2012-04-07 21:17 | SSあり
アスキラ・総一・スザルル LOVE

by ak_yuma