2013/06/07 キラ誕1-5

キラ誕、これで完結です。
あとは、サイトupするのみ。
ちまちま投稿、読んで下さり、ありがとうございましたv



誰を、とは言わない。
しいてあげるならば、今日の主役は、二人いる。
だが、アスランの翡翠の眼差しは、一人しか映していない。

「アスラン? わたしもいるんだが、ちゃんと見えているよな?」

半眼な、琥珀の瞳を持つ者が、呆れたように言葉を紡ぐ。
水宝玉の瞳を持つ者も、穏やかな笑みを浮かべつつも、どこか呆れた様子だ。

「それは、まぁ・・・。ついでだけどな」
「ついでとは、なんだっ? ―――――――――簀巻きにして川に捨ててやるっ」
「ワンパターンだな、カガリは」

キラは、そんな二人を楽しげに見つめた。
『弟』としては、少し淋しく感じる事もあるが、幼馴染と姉と、キラにとって大切な者同士が、更に大切な者同士であるのは、喜ばしい事だ。
こうして、大切な者同士の輪が広がれば、究極には世界は大切な者同士だ。

「あら? キラ、嬉しそうですね?」

ふふ、とラクスが、瞳を細める。

「どうして疑問形なの?」
「キラは、甘えっ子ですもの」

そうして、キラの頭を撫でてくる。
やっぱり、ラクスは、『子供』と『キラ』の区別をつけていない。
それが天然なのか、意図的なのかは分からないが、その思いやりがくすぐったくて、心がほんわかする。

「うん、まぁ、ちょっと。おいてけぼりくったみたいで淋しいからね」
「あらあら」

だから、素直にラクスに頭を預けることが出来る。
・・・だから、たぶん、分かっていての事なのだろう。ラクスのこの不思議さは。

「―――――――――ありがとう」

瞳を合わせて、言葉を告げる。
分かりきった事でも、声を音に乗せなければ、本当の意味では相手には伝わらない。
伝わっていたとしても、すれ違いが生まれるかも知れない。
そうして、幾多の者が・・・キラも、傷ついたのだ。
もう二度と、あの時のような想いは、得たくない。
チロリ、とアスランを見やる。
今、こうしていられるからいいけれども、もしも、あの時の道が分かたれたままだったら、どうしよう。
これから先も、又、何かあったらどうしよう。

だから、声を上げる。宣言する。
感謝の気持ちを、大切だという想いを、言葉に乗せる。
周囲を見渡し、はにかんだ笑みを浮かべる。



「みんな、―――――――――ありがとう。大好き」
「わたしも。―――――――――ありがとう」


琥珀と紫水晶を宿す、それぞれの瞳。
オーブの宝は、今日、また新しき年を重ねる。
国家元首と英雄の誕生日だ。
盛大な祝いの宴になるだろう。





“ HappyBirthday キラ! カガリ!! ”
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by ak_yuma | 2013-06-07 20:52 | SSあり

アスキラ・総一・スザルル LOVE


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