2014/01/11 それは無理難題な――。【黄黒】【青黒】

リマ「天空のキラ」視聴終わり~☆
MXだけど、更に見れる日が遅くなっている;;
この回、好きv カガリにルージュ貸してといいつつ相変わらずボロボロにするところとか(笑)アスのラクス回想とか(笑)ラクキラの抱擁とかvv 見どころいっぱーいvv

そして・・・双愛が、そろそろ追いつかれる危惧がいっぱーいww
いやーん。
10年以上前の補完が追いつかれるとか、なにそれ(笑)ww
(↑・・・あ、まじで1話めの日付を見ると10年以上経っている・・・凹)


*

と、とりあえず、おいといて。
ぴくしぶにはあげといた黒バスの次のを投下。

興味あるひとは、見てねv





>>それは無理難題な――。【黄黒】【青黒】

「テーツ、テツテツテツ、テツー」


キュキュっと、バッシュの足で踏み鳴らす音が体育館の中に響いている。
青峰は、この音が嫌いではない。
自身で響かせる音も好きだ。
だが、今は、壁にだらりともたれ掛りながら、その音をなんとはなしに聞いていた。
そして、バスケットボールがダムダムと重低音を響かせる合間に、少し大きめの独り言を呟く。


「テーツ、テツテツテツ、テツー」


そんな何度目の独り言だっただろうか。
ぎっ、と水色の頭が、こちらを睨んだ気がした。

「!―――っと。おー、いて」

条件反射であげた右手に、バチッと、いい音が響く。
見なくても分かる。馴染んだ感触。バスケットボールを掌底打したパス―――イグナイト。
だが、馴染んだものよりは、必要以上に力強い。

(やっぱ、機嫌がわりぃな)

ひょいと肩を竦ませ、右手の指先の上で、ボールをくるくると回す。
それを水色の髪・黒子が無表情になりきらない半眼でこちらを見ていた。

「キミには、効かないとは分かっていたのですけどもね」
(―――いや、ほんとに痛かったって。)

肩を竦めたのをなんと誤解したものか、黒子が悔しそうに呟く。
これは結構、珍しい。
基本的に、黒子は感情を表に出さないようにしている。
それは黒子自身のバスケを高める為だ。
だが、元々、感情表現が豊かではなかったこともあり、普段でも表情筋があまり動かない。
それでも親しいものならば、それなりの感情は無表情のうちにも読み取れるが、今のようにあからさまな表情は・・・本気で機嫌が悪いことを示している。
その黒子の向こうで、赤髪の男・火神が自分の方が痛そうに手をぶんぶんと振り、顔を顰めていた。

(痛いのは、俺だって。――――――って、ちがうか。)

本当に、火神も痛いのだ。
ぶんぶんと振られている手の平が、赤くなっているのが見て取れる。
たった一回のイグナイトでも、これだけ痛いのだから、何度も受け続けていれば、赤くもなるだろう。

(どんだけ、機嫌がわりぃんだ・・?)

それでも、黒子の方を心配そうに見ているのは、相棒だからか。光だからか。
周りを見渡せば、誠凜のバスケ部全員が、黒子を心配そうに見守っている。
それを黒子は自覚しているのか、していないのか。―――していないのだろう。
なぜ、ここに、青峰がいられるのかも、分かっていないかも知れない。
青峰が、黒子に会いに来たのは、青峰自身の用だ。
だが誠凜高校の体育館の中で、傍若無人に振る舞えるのは、誠凜バスケ部監督・相田との密約があるからだ。
曰く、「黒子くんを宥めてくれるなら」と。
青峰が体育館に入ってきてからも、その存在を全く無視していた黒子の意識が青峰に向いたところで、相田の目配せがあり、休憩の号令が入る。
それを聞き、黒子がバスケットボールの籠へ向かったのは何の為か。
山盛りのボールの一つを手に取り、やけに腰を溜めている。

「ちょ、ちょっと待ったーっ。幾ら、青峰でもマズいって! 他校の生徒だからっ」

なんだ、青峰でも、って。
たしか無冠の五将の一人と呼ばれていたヤツが、慌てて黒子の前に立ち塞がる。
眼鏡の二重人格のヤツが籠を遠ざけ、火神が、黒子の両肩に落ち着けと手を乗せた。

「別に何もしませんけど」
「「「うそつけっ!!!」」」

淡々とした声音は、一見、落ち着いているようにも思える。
だが、行動が正反対だ。明らかに、黒子は青峰を狙っていた。
一発なら大したことなくても、数撃てば当たると思っていたのが丸わかりの行動だった。
思わず突っ込みを入れる誠凜勢は、正しかっただろう。
それらを迂回し、黒子が誰の目から見ても、ふて腐れているのが分かるほてほてとした歩みで、青峰の前に立った。

「人を犬のように呼ばないで下さい。それにキミのせいで、休憩を入れられてしまいました」
「あ゛ー・・。」

そうかぁ? そうだったかぁ??
どっちかって言うと、イグナイトの破壊力にやられた連中と、やっちゃったヤツのせいだと思うなぁ。
心のうちで、そんなことを思いつつ、青峰は乱雑にぼりぼりと頭を掻いた。
目の前の黒子の息は、かなり上がっている。
昔だったら、既に力尽きて、床に伸びていた事だろう。
だが、休憩に不満を覚えると言うことは、気持ちが消化しきれていないのだろう。

「―――じゃあ、付き合ってやる」
「は? 何をですか?」
「パス連」
「今更、キミとしても」

―――ぐっさ。
黒子は、意外と毒舌だ。
思った事を、素直に言葉に乗せているだけだとしても、人に寄っては選ぶ言葉も、人に寄っては選ばない。
それは黒子の中の対人価値観なのだろうとは思う。
こうして言いたいことを言ってくるのは、黒子なりの信頼だと言うことも。
誠凜のヤツらの懇願のような視線が、突き刺さってくる。
青峰としては、実は、今は黒子の機嫌は、どっちでもいい。
まぁ、良ければ良いで越したことはないが、今は毎日、顔を突き合わせているわけではない。
それよりも如実な問題があって、黒子に相談に来たわけだが、それにはまず、黒子に機嫌を直して貰わないと話にならないのだろう。

(めんどくせーなー。)

こんな毒舌にやられても、付き合ってやんの、俺くらいだぜ?
などと、がりがりと頭を乱暴に掻きつつ、体を壁から起こし、黒子に目線で促す。

「だけど火神じゃ、物足んねーんだろ」
――――――八つ当たりに付き合ってやるよ。

小さな後半の呟きは、黒子には、きっと聞こえなかっただろう。
だが、今の黒子のイグナイトは八つ当たりに使われている。
たぶん、黒子自身にも、よく分かっていない理不尽な、もやもやだ。

「俺で、発散すれば、いいさ」



*



「それで? どうかしたんですか?」

青峰より黒子にパスをし、黒子よりイグナイトを受け、適当にボールを放り、ゴールする。
そんなことを何度か繰り返した後。
少しばかり気が済んだか、それとも体力が尽きたのか。
ぜいはあと息を荒げた黒子が足を止め、漸く、青峰に言葉を投げてきた。

「さつきの機嫌がわりぃーんだよ」
「・・・青峰くんが、また何かしたんじゃないんですか?」

――――――ちっげーよっ。
おまえのせいだよ、おまえのっっ。

がしがしがしっ。
青峰は、両手で頭を掻きむしった。
本当なら、こんなことで、いちいち黒子のところに相談しに来たくはなかった。
だが、桃井の機嫌は日増しに悪くなり、今や、命の危険さえ感じている。

『~~ばかっ。なんでガングロクロスケばっかり!! ずるいよっっ』

手と足と物が、同時に飛んでくるのは、最早当たり前。
学業としての学校内では、少しは自重してくれるが、部活や家では油断がならない。
そして、ここ最近では、その攻撃に、巧妙なタイミングで、ポイズンクッキングまで混ざって来ている。
――――――死ぬ。確実に死ぬ。
あんなものは、人の・・・いや、命ある全てのものの、食い物ではない。
もはや、命は風前の灯だ。

「さつきが、シャンプーを持ってきたら、受け取るよな?」
「は?」
「ここは素直に受け取ってくれ。頼む。俺の命が掛かっているんだ」
「・・・何言っているんですか、青峰くん。シャンプーなら黄瀬くんから桃井さんに・・・」
「いや、だから、それがそもそもの誤解なんだって」

(黄瀬が誤解されるのは、ほんとに、どうでもいーが。)

「誤解?」
「おう。さつきは、黄瀬にシャンプーをやりたくもないし、貰いたくもない。これだけは分かれ」
「・・・青峰くん?」
「なんだ」
「キミ、いくら大切な幼馴染だからって、嫉妬は醜いですよ」
「ちっげーっよっ!!! そこは余計に間違えんな!!!」

なんで分からないんだ?
こんなにも、他人でさえも、黄瀬も桃井も分かりやすい感情表現を黒子に向けて、ぐいぐいと向けまくっているといるのに。
しかも、黒子自身でさえも、そのもやもやに振り回されているというのに。

「とにかくっ。さつきからのシャンプーを受け取れっ。それだけでいいからな!」
「はぁ・・」

イマイチ、黒子は納得していないようだが、これだけは納得しておいて貰わないとならない。

『わたしも、テツくんの香りを決めたいんだからっっ!!!』
――――――ドガン! と、蹴りと共に、青峰の私室のドアが吹っ飛び、投げられたポイズンクッキングが、口の中にヒットインした。
あの時は、過去の出来事が、ちかちかと脳裏を早足で掛けていった。
それは走馬灯というものだと、部の誰かが震えながら言っていた。

「―――なっ!!」
「・・・わかりました。とにかく、受け取ればいいんですね?」
「おうっ」

微妙な顔をしたままの黒子に、青峰は力強く頷いた。
もしかしたら、根本にある黄瀬の言動の誤解を解いた方が早いのかも知れない。
だが、それは面倒だ。
そもそも、黄瀬の為になんか、誤解を解いてやるつもりはない。
だが。――――――まぁ。

ちらりと見れば、懇願するように両手を合わせている誠凜の監督の姿が見える。
別に、こちらにも、特に義理も何もないが。

・・・黒子には、少なからず、負い目がある。




「その、なんだ・・・。俺が言うのもなんだが」
「はい・・・?」










――――――――――――信じてやれよ、黄瀬の事。





ポンポン、と青峰は黒子の頭を宥めるように叩いてやった。
こいつらは、青峰にとっても、無理難題な――、である。
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by ak_yuma | 2014-01-11 23:58 | SSあり

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