2015/02/21 嫌煙絶感2

嫌煙絶感の続きが途中までできたので投下ー。
1話は、ぴくしぶに全部載ってます。

なんか赤黒になってますねー。
しかも、もはやタイトルの嫌煙に意味がないw


*
ゆんさまの本を買うのに、久々に、本屋さんを奔走しましたー。
いやー、ここ数年は、本はネットで新刊予約していたのですけど、
なんか ぽかりと抜けていて。
おまけに、普段は一切買わない雑誌に、ゆんさまの同人誌再録とかって(笑)
ツイッターで知って、速攻、書店に取り置きを頼んだのが、発売の1日前(爆)
しかも、大きめの本やなのに、REDは、一冊しか入らないと言われて、ほんと、ぎりぎりセーフ。
しかし、そんな本やでも、水滸伝は入らないと言われて・・・orz
発売日に、車で、探しに出かけましたとも。
その甲斐があって、どうにかゲット☆
よかったですvv









>>嫌煙絶感2


(赤司くんは、分かりやすい。)


繋いだ手から、徐々に力が抜けていく。
それとともに、鋭い気配も緩んでいく。
もっと、はっきり言うならば、項垂れている気配がする。
たぶん、今日の予定をダメにしてしまった事を落ち込んでいるのだろう。
あれこれと色々と考えてくれていただろうだけに、いっときの感情に流されてしまった己を悔いているのかも知れない。

(そんなの、全然、構わないのに。)

ふふ、と黒子は、ふだんあまり動かない頬を少し緩めた。
前を向いているし、今の落ち込んでいる赤司には、気付かれないだろう。
もし見られていたら、怪訝に思われたかも知れない。
もしくは寝た子を起こすような事態になったかも知れない。
しかし実際は、手を引き、黒子のマンションに到着しても、赤司は静かだった。
纏う気配は、気まずげに揺れ動き、己の行動を後悔しているのが丸わかりだった。
それでも己を律しようと、表面上は静かに取り繕っているのは、流石と言える。

「お茶でも入れてきますね」

鍵を開けて、玄関を通り、リビングの扉を開けても、赤司は無口だった。
そのまま手を引き続けて、リビングのソファーへと促した。
為されるがままの赤司は珍しい。
手を離して、緑茶か珈琲か紅茶か、迷いつつも緑茶にしようと背を向けたところで、声が掛かった。

「・・・黒子」

テツヤ呼びじゃなくなっている事に安堵しつつも、少し残念に思わなくもない。
黒子は、別に、僕司の事が嫌いではない。俺司だろうと僕司だろうと、どちらの赤司も認めている。
ただ、僕司との方がトラブルが多かった為、必然的に身構えてしまうだけで。

「はい?」
「その・・」

振り返ると、そこには、あまり見られないような種類の赤司がいた。
言い淀み、黒子に目線を合わせてくるが、その視線はどこか遠い。
自身の、どこか子供じみた癇癪に、気まずくて、まっすぐに目を合わせられないのだろう。

「僕は・・・たまには、いいと思いますよ」
「え?」
「こういうふうに、ゆっくりするのもいいと思います」

ソファに腰かけた赤司の隣に、ゆっくりと黒子も腰を掛ける。
そっと伸ばした手で、赤司の髪を撫でる。
あの頃よりも、短髪に揃えられた髪。
バスケというスポーツに、それほどの髪型の拘りはなかったが、それでも赤司は、あの頃もスポーツマンらしく短く揃えていた。
それは、どちらかと言えば、黒子と同じように幼い顔立ちなのに、凛々しくも、どこか危うさを秘めていた。
そして、あの頃よりも、今は大人びた顔で、年相応以上の落ち着きを身に着けて、貫録をも纏っている。
それなのに惑う顔は、あの頃よりも幼くて、頼りなくて、黒子でなくとも、守ってあげたいと思うだろう。

「いつも、キミは忙しくしているのでしょう? 僕としては、たまに僕の傍にいる時くらいは、ゆっくり過ごしてくれると安心します。」

撫でる手を、そのまま抱えるように引き寄せる。
胸を貸すように頭を抱き寄せ、そっと耳元に声を落とす。

「もちろん、キミと出かけるのが嫌だと言うわけではないですよ? 赤司くんが立ててくれるプランでめいいっぱい遊んで過ごす事も好きですよ」

囁くように黒子が話しているうちに、落ち着いてきたのか、抱き寄せた当初は硬く強張った赤司の体から、力が抜けていくのを感じた。
ふう、と溜め息が吐き出されたあと、瞳を閉じ、黒子の胸に安心したかのように頭を預けてくる。
いつも、どこか気を張ってばかりいる彼が、少しでも寛げるように、とは、黒子だけではない、あの頃の仲間、皆が思っている事だ。
せめて自分たちといる時は、と、赤司を含めて会える時は、気心が知れた者たちだけで会うようにしている。

「ですが、今日は、ゆったりと過ごしましょう」
――――――何しましょうか?

少しでも、休めるように。
忙しない彼が、気を抜いて、寛げるように。
ほんのちょっとの事で、俺司から僕司に代わってしまったのは、きっと疲れが溜まって気が立っていたのだろう。
あの頃のものでも、何かDVDでも見てもいいし、他愛のないおしゃべりをしてもいい。
ごろごろと怠惰に過ごすのもいいだろう。

「そうだね・・・」

吐息のような囁きが、赤司の口から洩れる。
そして――――――。

「じゃあ、ナニしようか」
「は?!」

キラリ、と見開かれた赤司のオッドアイの瞳が光る。
――――――オッドアイ!?
と、思う間もなく、なぜか態勢が逆転していた。
いや、逆転と言うよりも、ソファに押し倒されていた。
赤司の頭を抱えていた筈の腕は、頭上で一つに纏められ抑えつけられ、体の上には密着した赤司の体が重しとなって圧し掛かっている。

「せっかくテツヤが気に入りそうな店をあちこち調べたり、予約したランチもディナーもホテルも、どこにも行けなくなったのは残念だが、テツヤが相手をし

てくれるのなら、それこそ願ったり叶ったりだ」

薄く嗤いを刷く口元が、そう告げてくる。
そのまま、人差し指が、襟元へと差し込まれ、

「ああ、確かめさせて貰うのも約束したしね」

くい、と広げられた襟に、首元が露わになる。
当然の如く、そこには先ほど見咎められた印が、消える事などなく残っていて。

「ちょ、ちょっと待ってくださ・・っ」
「これが、“虫”だなんてね」
「・・・っぁ・・」

つつー、と撫でられた首筋が、ぞくりと泡立つ。
思わず、黒子の口から吐息が漏れた。

「へぇ?」

その反応にか、赤司の眇められた視線が剣を増す。

「他にも“虫”に刺されていないか、見てあげるよ」

その言葉が終わらない内に、黒子のコートに手が伸びている。
しっかりと留めていた筈の飾りボタンが床にカツンと音を立てて落ちたのは、引きちぎられたからなのか。

「ちょっ・・っ。赤司くん・・っ、あかしくん・・・っっ」

何度も、お願いするように名を呼ぶのに、赤司の手は止まらない。
マフラーも、コートも、セーターも、Tシャツさえ剥ぎ取られ、手が止まる頃には、うつ伏せに抑え込まれていた。

「へぇ? 随分と虫に食われているようじゃないか」
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by ak_yuma | 2015-02-21 20:25 | SSあり

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