2006/03/20 散華4

はい。今回の更新分です~。
ただ、推敲してませんので; もしかしたらテキストアップの時に変更箇所が出てくるかもですが;; 内容は変わりませんので。



散華 4

誰がこんな事を予想していただろう。

その少し前に、強烈な発光と爆音が確かにあった。
だが、誰もが何も見ていなかった。
どの戦艦すらモニタリングしていなかった。
デスティニーが落ちた宙域は、主戦場からは離れてい、尚且つ、戦争は終結していた。
両陣営の和睦を仲介したエターナル。そしてその申し入れを受け入れたプラント側と、オーブ軍側は、場所を移した宙域へと集結しつつあった。
帰還信号の閃光弾による宇宙に咲いた平和への花火も今は消え、辺りは静かであった。


それが。







---------シグナル・ロスト。



突然に、モニターに映し出された消失の文字。
誰もがその文字を理解する事が出来なかった。
いや、理解しようとすら思わなかった。
見えてはいるものの、頭の中を素通りしていく。

「じゃすてぃす。しぐなる・ろすと」



それでも、オペレーターとしてそれを読み上げなければならないとの使命が働いたのだろうか。
たどたどしい声でメイリンがその文字を読み上げる。
だけどやはり、その読み上げている時点では、理解をしていなかった。
読み上げた後に、一文字一文字、その意味が、頭へと浸透してくる。










「-----------------------っっ!!!」









声にならない悲鳴が響いた。
即座に吐き気が催してくる。
キラに、艦橋へと案内され、辿り着いたばかりのルナマリアが、崩れ行くメイリンの体へと駆け寄る。
だが、抱きとめようとしたルナマリア自身さえもが一緒に崩れ落ちそうになっていく。
しかし、それには反射的にシンが二人共に抱えた為、どうにか免れた。

でも。

ぽかん、とした表情。
宙を彷徨う瞳。

誰もが同じ表情をしていただろう。

ルナマリアとメイリンを支えているシンでさえ、ぽかん、と自分が何をしているかさえ分からないようだった。
ましてや。




「・・・・・・・・・・・え?」


キラは、小首を傾げ、曖昧に微笑んだ。
本当に意味が分からないようだった。
自分が何をし、何処にいるのか、いや、そもそもあの文字は何なのか。


「・・・・・・・・・・・な・・に?」


自然に零れ落ちた言葉。
発している事さえ、気付いていないかも知れない。




幼い頃。
たくさん喧嘩した。
喧嘩する度、泣いて、ぐずって。
口を利いて貰えなかった時もあった。
目の前にいるのに、知らんぷりされたり。
避けられて、何日も顔を合わせなかった時もあった。

それでも。

暫くすると仲直りして。
また一緒に遊んで、笑って。



様々な事情で、道が別たれて。
悲しい思いも悔しい思いも、たくさんした。

それでも、やっぱりまた道が繋がって。
一緒に泣いて、笑って。
喜びも悲しみも分かち合って。

もう二度と、道が別たれる事はないよね。
もうずっとずっと一緒だよね。


そう誓い合った。


もう二度と離れないと。
ずっとずっと一緒だと。

病めるときも健やかなときも。
死が二人を別つまで-------------------。







「死」が。
















「・・・・・・・・・・・・・・・っ!」
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by ak_yuma | 2006-03-30 22:08 | DARK・SSあり

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