2006/09/23 †希望~ねがうこと~ 4†(蒼穹)

ん~と。
「ねがい」じゃなくて「ねがうこと」なのは、なんとなく・・・願うんじゃないんです。望むこと、願うこと、思うこと。上手く言えないな。
ねがいの方が語呂がいいのは分かっているのですけどね。


トップのページの更新をしたかったのに、データを無くしてしまい、アワアワ。
サイトからソースを持ち出して、どうにか更新(笑)


双愛おまけ、二順目完了までには終わりそうもないですね~。とりあえず、今は蒼穹を。。(飽きないうちに;)




†希望~ねがうこと~ 4†



「よくここが分かったな」




そのあまりにもあっさりとした声音に、瞬間的に、一騎は頭に血が昇っていくのを感じた。
どれだけ自分が心配したと思っているのか。理不尽な思いに駆られる。
怒鳴り返そうと、口を開きかけ・・・だが、それよりも早く、


「はぁいっ。乙姫ちゃんでぇっす!」


後方より、無闇に明るい声が上がる。
どこから現れたのか、白く眩しいワンピースを翻し、元気よく敬礼した乙姫がそこにはいた。


「神はなんでもお見通しなのだ。えへん」
「何が『えへん』だ。この似非宗教家っ。島の核がえこひいきしていいと思っているのかっ!?」
「何をぉっ?! じゃあ総士は、一騎が泣きそうだってのに放っておけって言うんだ。この冷酷魔人。鬼、悪魔っ。人でなしっ」
「あぁ!? なんだ泣きそうってっ! ------ほんとうか、一騎っ?!」

偉そうに踏ん反り返る乙姫に、すかさず総士が突っ込み、更にそこに追い討ちを掛けるように乙姫が突っ込む。
そんな絶妙な兄弟漫才が、最後に向けた矛先は、一騎だった。
目の前で展開されていた舌戦に毒気を抜かれていた一騎は、突然向けられた視線に慌て、あたふたと両手と首を同時に横に振った。

「そ、そんなことない・・・」
「ほらっ、総士がそんな言い方するから、一騎は遠慮して言いたいことも言えなくなるんだよっ。------えいっ、総士の足元にだけ地震を起こしてやるっ」
「はぁっ!? こ、こら、ちょっと待て・・・っ」

今度は、総士が慌てる番だった。
こんなお転婆娘でも、これでも島の核。
彼女がしたいと思うことは、やってやれないこともない・・・こともないだろう。


「はいはい。そこまで。兄弟喧嘩に島を巻き込まないように」
「-------あ。僚」

プレハブ小屋の中で、顔に雑誌を傾け、昼寝をしていた筈の僚が、何時のまにか、乙姫の肩に手を掛けていた。
だるそうに髪をかき上げ、面倒くさそうに溜息を吐く。

「はぁ・・。俺、低血圧なんだけど」
「僚の場合は寝すぎだと思うよ」

乙姫の同情の欠片すらも全くないあっさりとした言葉に、祐未が「うんうん」と腕を組み頷き、同意しているのが見え、ガクン、と僚は頭を垂れた。
-------まったく、うちのオンナどもは・・。
そんな内なる言葉が聞こえてきそうだ。
[PR]
by ak_yuma | 2006-09-23 20:39 | SSあり

アスキラ・総一・スザルル LOVE


by ak_yuma
プロフィールを見る
画像一覧