2006/09/24 †希望~ねがうこと~5 †(蒼穹)

ぷち改装。。しました。
ほんとにぷち; 色変えしただけ;; んでも、秋らしさが出ました・・よね?

蒼穹部屋。
希望~ねがうこと~の1~4を纏めて、1話目としてアップしました。
宜しければ、こちらも覗いてやって下さい。
ただ、ファフは年齢制限ものも通常公開しているので、その辺は自己判断で宜しくお願いします;






†希望~ねがうこと~5 †




「ま、いいから。お嬢ちゃんがいるとややこしくなるし。俺と散歩にでも行こうか」








「ねぇ、今日のびっくりパーティ、いつやるの?」

その軽薄な軟派男みたいな口調、止めなさいよ。
眉を顰め、そうぶつぶつ文句を言う祐未と、くすくすと笑いながら「ま、いいけど」と僚の口調を真似する乙姫を見晴らしのいい野原へと誘った。
ちょうどこの時間は、涼やかな風が心地よく野原を巡り、ここの大木が両手を広げたように影を広く落としてくれている。
よっこいせ、と木に凭れ瞳を瞑れば、すぐに穏やかな睡魔が襲ってくる。
早くも、昼寝の体勢へと入った僚の額を、乙姫は容赦なく、ぺちんと小突いた。

「ぁあ? 中止だろ、中止」
「-----え。なんで?」

痛いよなぁ、もう・・そんな僚の苦情は気にもしない乙姫も、「おまえだろ、おまえ」
そう指差されてしまえば、気にしないわけがない。

「ええ?! わたしのせい!? なんで?」
「あんな一騎、連れてこられたら、総士が喋らないわけないじゃないか」
「そんなのっ。パーティの主役を放っておいて、泣かせるような手段を取るのがいけないんだよっ」
「-----なんだ。一騎、ほんとうに泣いてたのか」

ん~・・泣いてたのとは違うのかな?
そう顎に手を遣り、思い出しつつも、もう少しで泣きそうだったのは確かだ。

「今、一騎の心は、不安定なんだよ」

それが弁護になるのか、ならないのか。

「なんで、俺たちがココにいるのか。-----か?」

だが、自らもその対象である者には、それがどのような不安であるか、手に取るように分かる。
それでも、ここにいるから、それでいい。今、ここにいる事が全てであり大切な事だ。
そう強い心で絆を結ぶ者もいる。

「僚だって、分かるでしょ? もしも、大切なものが--------」
「だから、俺は決して、手を離さないけどな」

そう穏やかに見つめる先には彼女がいる。
伸ばした指が、招くように彼女を誘う。
--------祐未。
声はなくとも、唇がその名を形作った。
はにかむように微笑む彼女。
もう一度、会えただけで満足だ。今度も最後まで手を離しはしない。
その心だけが、僚の真実。
決して、間違えたりはしない。

「あいつら、馬鹿だからなぁー」
「それは、酷いよ」

反論しつつも、乙姫もまた、そうかもね~、とくすくすと笑い出した。
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by ak_yuma | 2006-09-24 18:28 | SSあり

アスキラ・総一・スザルル LOVE


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