2006/12/31 よいお年を☆ 約束の日4(蒼穹)

ぎりぎり、年内に完結しましたv
蒼穹だけだけど;
サイトアップは来年ですね;; (一騎のも総士のも;;)


今年もありがとうございましたv
ここでこうして、たくさんの方と交流できたことで、いまだにサイトを続けられています。
まだまだ種も蒼穹もアツアツですので、これからも宜しくお願いします。

ではでは、よいお年を・‥…・・・★


>>サンタ追跡~。
お楽しみ戴けて嬉しいですv クリスマスは過ぎ去ったというのに、まだ続いていますが; 最後まで楽しんで戴けると嬉しいですvv
拍手メセありがとうございましたvv



約束の日。4


「!?」

だが、総士は殴られる事はなかった。
頭からタオルを掛けられ、がしがしと乱暴な手で拭われる。

「一騎・・・? --------っくしゅ」
「ほらっ! こんな真冬に海から還って来る馬鹿がいるかよっ!!?」

確かに、雪も散らつきそうなこの気温に、無謀だったかも知れない。
一騎にどつかれながれ、見つけた廃屋に入る頃には、体は芯まで凍え、唇まで紫になっていた。

「だいたいっ、なんでっ、服を着てないんだよっっ」

こんな時、一騎は、つくづくお嫁さんに向いているなぁ、と思う。
どこからともなく着る物を出し、廃屋に火を熾し、部屋を暖める。
よくこんな短時間に見つけられたな・・と感心したが、よくよく見れば、それはかつて総士が着ていたものと似ている。

「これ・・・?」
「お前って、無頓着だし。向こうに服があるとも思えなかったし、着たきりスズメで、ぼろぼろのドロドロで帰ってくると思ったから一応用意しといた。-------まさか裸で帰ってくるとは思わなかったけどなっ」

ぷい、とそっぽを向いて悪態を吐く一騎の顔は心なしか赤く見えた。
どうやらこの日の為に、総士の洋服を洗濯し、保管しておいてくれたらしい。
そして還って来ると感じた今日、この時。この廃屋に全てを準備し、迎えにきてくれたということだろう。

「一騎・・・」
「・・っば・・っ、裸でくっつくなっ!!!」
「この方があったかい・・」

感情の高ぶりと共に思わず抱きしめれば、軽い抵抗にはあうが、本気では抵抗してこない。
それを幸いに・・・と、

「・・・っ」

顎を捉え、堪能するように唇を奪う。
どのくらいぶりだろうか。この軟らかな唇に触れるのは。
この唇に、滑らかな素肌に触れたいがために戻ってきたようなものかも知れない。
夢見ない日は一日たりともなかった。
調子に乗って、シャツの裾より手を差し入れれば。
今度は、がきっ、という音と共に肘鉄が容赦なく食らわされた。

「----------っ!」
「この・・ばぁか」
「く、首が・・・っ」
「そう言うのを自業自得って言うんだよ」

首を抱え蹲る総士に、呆れたような一騎の声が降りかかる。
冷たい・・と涙目で訴えるように見上げれば、思いがけず、優しげな一騎の瞳にあった。
瞳を逸らさず合わさせたまま、腰を屈め・・・ふ、と唇が触れ合った。




島のあちこちで、軟らかな声が重なる。
この奇跡のような再会を感謝して。
温かく、慈悲と慈愛を伴った声。
それを祝うかのように、ちらちらと白いものが紙ふぶきのように舞って来た。

今年初めての--------雪。
真っ白く、気高く、純粋なキャンパスが出来上がっていく。
これからの未来を示すかのように。
まずは、ここから『明日』を踏み出そう。

いつか還って来ると約束した。
いつまでも待っていると約束した。

今日こそが、その約束の日。
総士が生まれ、そして生まれ変わった日。

「お誕生日、おめでとう」

軟らかな口付けがなんども交わされる。
啄ばむような甘い口付け。

それから。






『-----------おかえり』
[PR]
by ak_yuma | 2006-12-31 11:21 | SSあり

アスキラ・総一・スザルル LOVE


by ak_yuma
プロフィールを見る
画像一覧