2008/01/19 暁の見えるところ 9

昨日、日記に書いたように、ちょっちページが作れないので、ここに投稿w
さすがに、えっちぃのをブログに投稿するのが恥ずかったので///(今さらともいう;)
ぎあす、暁の~9を投稿しましたww
推敲がまだなので(笑)、ページupの時には微妙に変わるかも?



>>暁の見えるところ 9

-------------わたしも、ルルーシュとお買い物に行きたいのですのっっ。

まるで小さな子が、駄々を捏ねるように、力いっぱい叫ばれたその声は、きっと部屋の外にもいくらかは漏れていたに違いない。

「・・・あの、ゼロ? 何やら叫び声が聞こえたのですが・・・」

その証拠に、時を置かず、戸惑うような、それでいて心配そうなカレンの声が、幾分、慌てたかのようなノックとともに、齎された。
ユーフェミアが叫び出した途端に、その口を手で塞いだルルーシュの努力は、やはり無駄だったということだろう。
ギッ、と眦を吊り上げ、ユーフェミアを睨み据え、ルルーシュは・・・ゼロは、黙っていろとその視線で合図をしてから、扉の向こうのカレンへと声を返した。

「ああ、すまない、カレン。間抜けな雄叫びが聞こえてしまったかな」
「え・・? まあ、その、間抜けと言うなら間抜けだったの・・かな・・・?」
「皇女殿下におかれては、あまりにもお茶が美味しかったようなんだ。もういっぱい、お茶を入れて貰えるかな?」
「はぁ・・」

苦しすぎるほど苦しいゼロの言い訳に、腑に落ちない様子で、それでもカレンは素直に下がっていったようだ。
その事に安堵するように、ルルーシュは肩を下ろし、ユーフェミアの口を抑えていた手を離した。

「まったく、おまえは・・・」
「ごめんなさい・・・」

呆れた口調でルルーシュが嗜めると、しゅん、とユーフェミアは項垂れる様子を見せたが、その次の瞬間には、「でも・・っ」と唇を尖らせてきた。

「でも、ずるいんですもの・・っ」
「・・・・・・・・・・・」
「わたしも、お買い物に行きたいのです・・・っ」

------------いや、ずるのはオマエダロ・・・。
くしゃくしゃと顔を歪める義妹を前に、ルルーシュは、溜め息を吐いた。
いったいルルーシュにどうしろと言うのだろうか。
ルルーシュとユーフェミアが買い物に行く事などできはしない。
勿論、ゼロとしてもだ。

「か、考えたのですけど」

そんな事は、ルルーシュに言われずとも、ユーフェミアにも分かっている事だ。
だから、カレンが再度、入れてくれたお茶を前に、ルルーシュは無言でいた。
ユーフェミアは、時に突拍子もない事もするが、馬鹿ではない。
理を弁えている。
暫くすれば、すん、と鼻を啜りながらも、ユーフェミアが落ち着いた声を出してきた。
もしかしたら、それはそんな事は分かりすぎるほど分かっているユーフェミアが考えに考えてきた事かも知れない。
だが、それは、ゼロにとっては、到底、受け入れられるものではなかった。

行政特区日本。
一区画を、ブリタニアの支配下より解き、かつての「日本国」として再興するというもの。
だが、それはどの程度、有効な政策だというのだろうか。
大陸とは海という物理的な境界で分断されている小さな島国の日本は、その昔、鎖国していた事があった。
その結果、齎されたものは、大陸との文明の遮断による遅れ。
そしてその後、その遅れを取り戻そうとした日本は、自給自足さえ満足に出来ない国へと発展した。
そんな小さな島国の、更に一区画だけを囲い、「日本国」を取り戻したとして何が出来るというのだろか。
しかもその「行政特区日本」という檻から出れば、ブリタニアに侵略される身。
自給自足は勿論、それに変わる貿易も成り立ちはしない。
では、その中で生きる日本人は、どう生活すれば生きられるというのか。

「却下」

ユーフェミアの話を聞き終わった途端、ルルーシュは、即座にそう断じた。
それに対し、彼女は「どうして・・?」とは、聞き返したりはしてはこなかった。
代わりに、ぷくり、と頬を膨らませたと思ったら、急ににっこりと笑みを浮かべ、ルルーシュの腕へと甘えるように絡まってきた。

「あのね、あのですね」
「・・・?」

ルルーシュとは深みが違うが同じ色合いの悪戯っぽい瞳がきらり、と瞬く。
今までに、この笑みを何度か、見たことがある気がする。
その度に、ルルーシュは、なんだか・・・そう、なんだか何かがあったような。

---------なんだっけ?
と、首を傾げ、ルルーシュが思い出す前に、一枚の写真が目の前へと差し出された。
それは、少し前に学園であった催し物の写真。
だが、それはスザクが入学する前の催し物で・・・万が一、他の催し物がスザクから流出したとしても、それだけは流出する筈のないものであった。

「----------はぅあっ!?」

焦ったように取り返そうとするルルーシュの手を逃れ、ユーフェミアがくすくすと舞うように離れた。

「このお姿なら、お買い物も出来ると思うのですの」
「な、な、な・・・っ!?」
「どなたも疑ったり、しないと思います」

おっとりとした可愛らしい笑みを浮かべ、桃色の髪を揺らし、実に楽しげにユーフェミアはくるくるとスカートを広げて、廻っていた。
その姿は実に可愛らしい。
その言い方も可愛らしい。
なのに、言っている内容は、とてもじゃないが、可愛らしいとはルルーシュには思えなかった。
つまり。
その写真は、アッシュフォード学園の名物会長とも言えるミレイ・アッシュフォードが思いついたとっても恥ずかしい催し物の一つで。


------------どなたも、この麗しの美女が、失われし皇子さまだとは気付いたりはしないと思いますの。






男女逆転祭りの時の写真だったのだ。
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by ak_yuma | 2008-01-19 16:50 | SSあり

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